2020年12月度のCNNスペイン語放送のリポートによると、ラテンアメリカ地域では6カ国だけで新型コロナウィルス感染症予防ワクチンの治験が行われ、アルゼンチンもそのうちの1国となっています。これまで8のワクチン、そして22の治療薬の治験が認可されています。 同リポートではアルゼンチン感染症学会議長・ウエスペッド基金代表のオマール・スウェッド氏を紹介し、その中でスウェッド氏がアルゼンチンの治験に対するするメリットとして、研究の機構の充実、WHOのリフェレンス・オーソリティーの認可があるANMATのような監査管理機構があることを際立たたせています。 現在国内では6のワクチンの第3段階の治験が実施されています。まず2020年7月に最初に認可がおりたワクチンは治験第3段階を終えたファイザー社とBionTech社のもので、次いで8月にはEleaPhoenix社の中国のワクチンSinopharm,そして9月にはJohnson&Johnson社のJansenワクチンとなっています。 そして今年に入ってから、2の治験が認可されました。待たれていた効果が出ずに キャンセルされてしまったMerck, Sharp & Dohme (MSD)社とBayer社のCureVacです。 昨年の10月にはスペインのワクチンRutiが第2フェーズの治験が認可されました。
1月25日はサッカー界の大スター、ディエゴ・アルマンド・マラドーナさん逝去より1ヶ月を迎え、彼を称える曲が巷に溢れます。 “神のハンド”はアレハンドロ・ロメーロ作詞・作曲で、27歳で自動車事故で亡くなった、コルドバ州出身のコルドバ州独特の音楽ジャンル、クアルテトの歌手、ロドリーゴが歌い、大ヒットした曲です。クアルテトは移民として同州にたどり着いたイタリア人とスペイン人が作りあげた独特のリズムを持つ音楽です。 社会の底で生きる人々の喜び、悲しみ、苦しみを表現し、社会にある格差が垣間見え、ある意味音楽としては下のランク付でした。 マラドーナさん自身の言葉で言うと、彼のことを一番うまく表現している曲で、数多くあるマラドーナ賛歌の中でも一番のお気に入りとのことでした。生まれ育った貧困状況、コカイン依存症の苦しみ、そしてピッチ上で見せた魔法のようなサッカーの技のあれこれなど、誤魔化すことなくダイレクトな言葉で伝えている歌詞です。 “神のハンド”とは、アルゼンチンが優勝した、1986年のメキシコで行われたサッカーワールドカップ、対イギリス戦でマラドーナさんがマークしたアルゼンチンの2点目のゴールのことです。マルビーナス諸島紛争でアルゼンチンと英国間にはライバル意識が強く、試合に勝利し、旧約聖書にある巨人兵士ゴリアテを倒したダビデのごとく、英国を倒したアルゼンチンの顔としてマラドーナさんが有名になりました。 長い間続いた軍事政権、マルビーナス諸島戦争、そして長引く経済危機と暗いニュースがアルゼンチンを覆っていた時、彗星のごとくマラドーナさんの ”神のハンド” ゴールが社会を歓喜で照らしました。 この曲を初めてマラドーナさんが聞いたのは、2000年、コカイン依存症リハビリのため滞在していた療養先のキューバでした。テレビ番組ベルスス(Versus)収録のため、歌手のロドリーゴさんが直接キューバまで出向き、歌い上げました。 マラドーナさんは、大感激し、ロドリーゴさんに近づき この歌、最高だ!と述べました。では、俗世の最高の賛歌と呼ばれる “神のハンド”、最初から最後まで、どうぞお聞きください。 ラエ、世界に向けてアルゼンチン 心に残る唄 今日は “神のハンド” お伝えしました。 日本語訳・ナレーション: 植田敬子 制作:シルバーナ・アベジャネーダ ウェブサイト:フリアン・コルテス 編集:ファビアン・パニッシ
アメリカのニュースです アメリカの短波放送ラジオ ボイス・オフ・アメリカ(VOA)、2月1日開局79周年を向かえました。 1942年開局したばかりの時は、大変小さなラジオで、ニューヨークのこぢんまりしたスタジオからドイツへ向けて15分ニュースが伝えられていました。第2次世界大戦が始まったばかり、そんな時でした。 時は過ぎ、現在はアメリカ政府より資金援助を受けていますが、思想的には独立した考えで運営されています。40を超える言語で放送されており、リスナーの数は世界中で2億8000万人を超えると見られています。 ラジオ、テレビ、デジタル放送で携帯端末でSNSでその放送が楽しめます。パートナーシップを結んでいる2500の放送局でVOAのニュースは流れています。 アメリカが第2次世界大戦に参戦してから数週間後にボイス・オフ・アメリカの最初の番組が放送されました。愛国を歌う "The Battle Hymn of the Republic”が流され、当時のキャスターのウィリアム・ハーランさんは “アメリカの声をこれから毎日、アメリカと戦争についての話をする。良いニュースも悪いニュースでも、真実を伝えていく。”とアナウンスしました。 1976年のVOAの会社定款には “信頼できるニュースソースとなり、放送されるニュースは事実に基づき、客観的な見方で全体像をつかんでいること” とあります。 VOAはアメリカのグローバル・メディア・エージェンシーの一員で、同機構は軍関係ではない国際放送を監督します。VOAのジャーナリストたちはアメリカ政府の干渉を受けることはなく、ニュース番組作成します。 次にペルーに移ります 同国のマイナス州とロレート・ナウタ州の農村地帯や先住民族コミュニティー住居地でリモート教育システム “Aprendo en Casa”と“Aprendiendo al son del […]
アメリカ大陸ニュース ミャンマーの軍事クーデターはアルゼンチン司法のより裁かれます 去る月曜日、ミャンマーでクーデターを起こした国軍のミン・アウン・フライン総司令官は、イスラム教徒少数民族ロヒンギャに対する 人類虐殺の罪でアルゼンチン司法の裁きを受けることになります。 人類虐殺の罪を裁く司法権限は全世界共通のものであるとの司法原理のもと、2019年11月、アルゼンチン連邦裁判所、マリア・ロミルダ・セルビニ裁判長率いる裁判所に告発が行われていました。 2019年の告発を推し進めた、元国連特別報告者のトマス・オヘア・キンタナ氏は現在ミャンマーで起きていることは、残虐犯罪には全世界共通の権限があるという司法原理を今一度、浸透させるため認識を深めるものだと、述べています。 当時はロヒンギャ少数民族人権擁護団体、5月広場の祖母の会など、アルゼンチンやラテンアメリカ人権擁護団体、ノーベル平和賞受賞者・アドルフォ・ペレス・エスキベル博士創立のNGOなどが、戦争下行われた犯罪や人類虐殺などの罪はその残虐性から一国という国境を限定された権限だけでは裁ききれるものではなく、全世界に共通権限が認められるものであるとの主張のもと、告発が行われました。 ギジェルモ・マリホアン検察官はミャンマーのラカイン州で起きたロヒンギャ族の虐殺の直接の責任者として軍幹部を指し、現在のクーデターで身柄を拘束されている政治的リーダーたちを人類に対する虐殺をある意味容認していたと指摘しています。 オーストラリアのシンクタンク、ローウィー研究所によると発表した世界各国・地域の新型コロナウイルスへの対応ランキングで、ニュージーランドが首位となり、最下位はブラジルとなりました。 調査は98か国・地域を対象に、感染者数、死者数、検査数など6項目を評価しました。 首位のニュージーランドは、国境封鎖と「早期に、厳格な」ロックダウン(都市封鎖)実施、徹底的な検査によって、新型コロナをおおむね水際でせき止めることができました。2位以下はベトナム、台湾、タイ、キプロス、ルワンダ、アイスランド、オーストラリア、ラトビア、スリランカの順。 最下位はブラジルで、僅差でメキシコ、コロンビア、イラン、米国が続きました。 ブラジルの新型コロナによる死者は21万8000人以上で、米国に次いで2番目に多くなっています。 アメリカ大陸で最も人口が多い米国とブラジルは昨年の大部分を、ナショナリズムを掲げる大統領が率いていました。両大統領とも新型コロナの脅威を軽視し、マスク着用をばかにし、ロックダウンに反対し、新型コロナに感染しました。 新型コロナが最初に確認された中国は、検査に関する公開データが入手できなかったため調査から除外されました。 中国は、自国の新型コロナ対策の成功は、感染抑制に苦労する民主主義国家よりも中国の独裁主義的な政治モデルが優れているためだと主張しています。 ローウィー研究所は、新型コロナのパンデミック(世界的な大流行)の対処において優れた政治体制というものはないと述べています。 ….. […]
オーストラリアのシンクタンク、ローウィー研究所によると発表した世界各国・地域の新型コロナウイルスへの対応ランキングで、ニュージーランドが首位となり、最下位はブラジルとなりました。 調査は98か国・地域を対象に、感染者数、死者数、検査数など6項目を評価しました。 首位のニュージーランドは、国境封鎖と「早期に、厳格な」ロックダウン(都市封鎖)実施、徹底的な検査によって、新型コロナをおおむね水際でせき止めることができました。2位以下はベトナム、台湾、タイ、キプロス、ルワンダ、アイスランド、オーストラリア、ラトビア、スリランカの順。 最下位はブラジルで、僅差でメキシコ、コロンビア、イラン、米国が続きました。 ブラジルの新型コロナによる死者は21万8000人以上で、米国に次いで2番目に多くなっています。 アメリカ大陸で最も人口が多い米国とブラジルは昨年の大部分を、ナショナリズムを掲げる大統領が率いていました。両大統領とも新型コロナの脅威を軽視し、マスク着用をばかにし、ロックダウンに反対し、新型コロナに感染しました。 新型コロナが最初に確認された中国は、検査に関する公開データが入手できなかったため調査から除外されました。 中国は、自国の新型コロナ対策の成功は、感染抑制に苦労する民主主義国家よりも中国の独裁主義的な政治モデルが優れているためだと主張しています。 ローウィー研究所は、新型コロナのパンデミック(世界的な大流行)の対処において優れた政治体制というものはないと述べています。
2月28日までアルゼンチンは外国籍の人々に関して国境を閉鎖し、アメリカ、欧州諸国、メキシコとブラジルを対象としているフライトの減便を決定しました。 2020年3月より外国籍の、またはアルゼンチン在住ではない外国籍の人々のアルゼンチン入国を禁止しており、アルベルト・フェルナンデス政権はその延長を発表しました。 新型コロナウィルス変異種がアルゼンチンでも確認され、英国と北アイルランドよりのフライトの中止も続行となっており、アメリカ、欧州諸国、とメキシコよりのフライト数は30%減っており、ブラジルよりのフライトは50%の減便となっています。 また政府は、年齢が60歳以上の人々や基礎疾患があり、重症化リスクを持っている人々に対し、海外渡航は必要不可欠ではない場合、時期をずらすよう勧告を出しています。
アルゼチンのニュースで始めます Prisa Grupoの資産売却について LeMondeの傘下からの脱却を図るため、アルゼンチンのRadio Continental, Los 40 Argentina と FM104.3を Grupo Santamartahに売却しました。ラテンアメリカ圏の放送局を手放す第一手となっていると言われています。 続いてコロンビアのニュースです 1940年2月1日コロンビア国営放送局は開局されました。昨年は開局80周年を向かえました。今年記念切手セットが発行されます。 コロンビア全土に住む国民の顔とラジオの象徴マイクが描かれています。その後ろに太陽と海、都市部のビル群もシルエットで表現されていると、デザインを担当したハロル・ベルトラン氏はラジオで語りました。 記念切手の他に、ラジオとテレビ中継車が描かれた封筒と記念切手発行の趣旨が説明されたリーフレットがセットになっています。普通郵便でも使える記念切手、全国で6万枚が発売開始となりました。 ドミニカ共和国に移りましょう 違法に放送を行っていたと見られる20の放送局が閉局となりました。この5ヶ月間で40の放送局が同じ理由で閉局となっています。他にも100局が同じ疑惑を抱かれています。 ルイス・アビナデル大統領政権はラジオ放送業界の清浄化を目指しています。 そしてラジオの地デジ化も目標とされています。そのためのデジタル格差解消が必須課題となっています。 […]