2020年は世界中が危機に陥った年だった。新型コロナウィルス(Covid19)が貴重な命を奪っていったそんな年。ニューノーマルを日常生活に取り入れていった年でもある。 2020年大勢の著名人も亡くなった。 11月25日、世界が驚愕した、ディエゴ・アルマンド・マラドーナがこの世を去ったというニュース。誰もが想像をもしなかった、その水曜日の正午起きた、誰もが不死鳥と思っていた、マラドーナの死。 ニュースは滝のように止まることなく全国を駆け巡った。アルゼンチン国営放送局は全国49の支局で48時間以上アルゼンチン・サッカーの大スターの姿を紹介し続けた。アナウンサー、記者、サッカー元選手、他のスポーツの選手、国内外のサッカークラブの役員、彼の人生に関係した様々な分野の人物が、アルゼンチン国営放送局を選んだ。“背番号10”の思い出を語るため、涙あふれる語り尽くせない思い出を。 このドキュメンタリーはディエゴ・アルマンド・マラドーナの偉業を称えるためアルゼンチン国営放送局がスペイン語で作成。2021年、様々な国際フェスティバルに出品予定。

短波放送とDX

ボロビアのニュースから始めます レネ・サンチェス ボリビアの通信副大臣はアナログ放送より地デジ化へ移行する決定を発表しました。当初は昨年に始まることが予定されていましたが、コロナ禍で本年まで持ち込まれました。数段回に分けて行われる、地デジ化移行初段階は11月30日で、2025年11月30日終了が組まれています。 今年の11月30日には首都のラ・パス市、サンタ・クルス・デ・ラ・シエラ市とコチャバンバ市でアナログ放送が消え去り、地デジ化へ移行となり、次いで2年後の2023年11月30日には人口4万人を超える都市で地デジ化発動となり、最終的に2025年11月30日より、全国の自治体で人口数には関係なく、地デジ化移行が終了となります。 今週 公共事業・サービス・住居省はテレビとラジオ放送関係者らのためにワークショップを開催し、全土で展開される放送地デジ化についてのテレビ・ラジオスポットやSNSネットワークなどでの宣伝キャンペーンについて話し合いが持たれました。       副大臣は“アナログ放送から地デジ化への移行は期限が決まっており、厳守されなければならない。戦略を1つにし、みなが団結し行われなければいけない”と語りました。 アメリカのニュースに移ります アメリカ国際放送・ボイス・オフ・アメリカは人事異動でリニューアルされました。2人新たにダイレクターとして任命されました。キューバへ向けての放送を担っている部署も含まれます。 ドナルド・トランプ前政権下、全米グローバル・メディア・エージェンシー・ダイレクターとして任命を受けていたマイケル・パック氏が推進した人事で、トランプ氏退陣よりわずか一ヶ月前の人事異動で、新たに選出され、就任間近のジョン・バイデン大統領のこれからの国際放送に関する手腕に注目が注がれます。 バイデン新陣営はパック氏がとった人事策は見直しされ、パック氏自身の異動も考えられると発表しています。 民主党支持者や共和党の支持者もわずかではありますが、パック氏はボイス・オフ・アメリカをトランプ陣営のプロパガンとして利用していると告発しています。パック氏による人員削減・解雇を禁ずる判決文が裁判所より出されています。 色々ありましたが、パック氏は人事異動を断行し、去る金曜日ボイス・オフ・アメリカに対して批判的な人物を同放送局の責任者として任命してわずか10日後にフリー・ユーロップ・ラジオとキューバに向けて放送されるマルティ・ラジオ&テレビの責任者として2人の保守派の要人を任命しました。フリー・ユーロップ・ラジオの責任者として就任したテッド・ライピアン氏はボイス・オフ・アメリカの元幹部で、同放送局に失望しているスタッフのブログを運営していました。キューバ向け放送の責任者として任命されているのはスコット・シャピロ氏で、ベリバート・ニュースとワシントン・タイムズの元幹部として努めていました。現在国会ではこれらの任命を延期か無効化することも検討されていると、匿名で情報提供がありました。   ヨーロッパに移り、スイスのニュースお届けします。 FM放送をDAB+で2022年から23年にかけてデジタル化することを昨年末、スイスのラジオ界ほぼ全般で合意が得られました。スイスの公共放送局であるSRGスイス放送協会のFM放送は22年の8月に消え去ることになり、民間ラジオでは遅くても23年の1月には同じ道をたどることになります。 2015年から現在まで、アナログ放送からDAB+に移行させるため、多額の公的資金が投入されました。 スイスGfKによると昨年の春に行われたアンケートによるとデジタル・ラジオ放送は2015年の秋と比較するとシェアが22ポイント増加していると発表されています。 1日でラジオを聞いている100分のうち、71分がデジタルメディアによるものとなっています。車内で聞くラジオ放送、FM放送の最後の牙城となっていますが、ここでもデジタル放送が勝っており、100台のうち、55台の車内でデジタル放送で聞かれていると報告されています。 現在販売されている自家用車のほぼ全てで通常仕様でDAB+端末が搭載されています。 ハンガリーのニュースです。 ハンガリーのラジオ放送の歴史95周年を記念し、ブダペスト工業大学で昨年の12月1日、ディジタル・ラジオ・モンディアレDMRのデジタル放送を行いました。ハンガリーでの唯一の短波放送がDMRとなっています。 ブダペストでのDMR短波放送は、拠点を高い場所に移すことで、送信環境は向上しました。機器も最新のものが投入されました。 ドイツの […]

1月18日ー24日週間特別番組レジュメ   開始あいさつとニュース      国内ニュース Argentinas イギリスで感染の広がる新型コロナウイルスの変異種がアルゼンチンで確認されました サン・ホアン州で地震が起こりました スポーツニュース:2020年度アルゼンチンのサッカートーナメントDiegoMaradonaでボカがチャンピオンとなりました   アメリカ大陸のニュース Continente Americano ブラジル 中央アメリカ     DX情報番組 アルゼンチンの伝説と言い伝え 終了

アルゼンチンの言い伝えと伝説

ラエ、世界に向けてアルゼンチン アルゼンチンの言い伝えと伝説 今日は“1人の親族”についての言い伝えご紹介します。 アルゼンチンの北部で長い間信じられている言い伝えがあります。 スペイン人と共に南米に到着したサトウキビを栽培し製糖する工業に関わる“1人の親族”とよばれる言い伝えです。     “1人の親族”とは悪霊のことで、サトウキビ畑と製糖工場の主が豊作と労働者の制圧を可能にするため、悪魔そのものと誓いをたて密約をすることだと言われています。 アルゼンチンの首都から1.400キロ以上北に離れているトゥクマン州、サルタ州やフフイ州では悪魔は黒い大きな馬だと言われています。満月の夜にサトウキビ畑を駆け巡り、黒光りする背とその嘶きですぐ見つかると言われています。 豊作と権力を手に入れるため畑主は悪魔に魂を売り渡す誓いと密約を結びます。時々誰かを人柱として悪魔に渡すのです。ある時は道端で生活する貧しい人、ある時は先住民族の誰か、ある時はサトウキビ畑で汗を流す労働者の誰か、賃金・労働状況に不満を持つ誰か。 なんの理由もなく説明もなく、 突然人が死ぬ。サトウキビ畑の人身供養だと言われました。 このように、労働者が奴隷制度とほぼ同じだった19世紀半ばから、製糖業が傾く20世紀中盤、30年代まで信じられていました。 アルゼンチンの昔の大地主、建国当時の大金持ちの大地主一族の懐を潤していたサトウキビ畑は労働者の人生に刻印を押していったわけです。 トゥクマン州の総面積3万ヘクターのサンタ・アナ サトウキビ畑。フランス人のクロドミーロ・イレレットが地主で、19世紀末ラテンアメリカ最大のサトウキビ畑をジャングルの真っ只中に作り上げました。年間8千トンの砂糖と200万リッターのアルコールを製造するモンスターと呼ばれた サンタ・アナ サトウキビ畑製糖工場でした。 年月とともに20世紀に入るとジャングルの真っ只中のサンタ・アナ サトウキビ畑工場にも 電力が届き、製品を運び出すため全長約50キロメーターの鉄道の線路が曳かれ、電話の線も引かれ、労働者の子供が通えるよう10の小学校が建ちました。 労働者をコントロールするは難事業でした。2000人のナタを持った労働者をわずか30人か40人の地頭が監督する。労働者の大半がチャコ州やサルタ州より力ずくで連れてこられた先住民族の貧しい人々でした。またはトゥクマン州出身の日雇い労働者で、もらえる僅かな給金をジャングルの真っ只中の掘っ建て小屋の店で使い果たしてしまう、これもまた貧しい人々でした。 アルゼンチンの他の北部地域では “1人の親族”と呼ばれる悪魔は黒い大きな犬、または大蛇に例えられます。いつも黒くて、度を外す労働者の姿を食いちぎる、餓えに突き動かされる存在です。 20世紀初頭、ブエノスアイレスが“南米のパリ”と呼ばれていた頃の大地主の権威と栄光を守るための言い伝えは長い間信じられ、恐れられていました。 ラエ、世界に向けてアルゼンチン アルゼンチンの言い伝えと伝説 今日は“1人の親族”についての言い伝えご紹介しました。 日本語訳・ナレーション:植田敬子 編集:ファビアン・パニッシ 制作:シルバーナ・アベジャネ−ダ […]

ロベルト・サルバレサ科学・技術・インノベーション省大臣はドイツ経由で帰国した男性1人にイギリスで感染の広がる新型コロナウィルスの変異種陽性の検査結果が出たと発表しました。仕事上の理由で12月末アルゼンチンに到着した男性と報告されています。         感染力は強いが、症状が悪化するものではないと大臣は説明しています ブエノスアイレス市内に位置するマルブラン研究所のチームはニューヨークのマウント・サイナイ医科大学チームと連携して、この変異種に対する人体の反応、抗体の研究を進めており、現在のところ感染力は強いが、発生する症状は同じもので、悪化するものではないと報告が出されています。  

心に残る歌

“一頭身の差で”というタンゴのこの一曲、90年代、アル・パチーノ主演の映画 セント・オフ・ウーマン/夢の香 のテーマソングとして世界中で有名になりました。彼のキャリアの中で唯一のオスカー最優秀男優賞を受けた作品です。 タンゴ名コンビ カルロス・ガルデル(作曲)アルフレド・レペラ(作詞)の最も優れた作品の1つとして知られます。1935年ニューヨークで作られました。オリジナル・バージョンは映画“タンゴバール”のためガルデル自身の歌声で録音されました。 同年ガルデルとレペラはほぼ同じ時期に飛行機事故で亡くなりました。最初はレペラ、3ヶ月後、ツアーで滞在していたコロンビアのメデジンでガルデルも亡くなりました。アルゼンチンの法律により、作者の死後72年以上経ったことでタンゴ“一頭身の差”は著作権保護対象外となっています。     タンゴプロジェクトというバンドのインストゥルメンタルバージョンで “1頭身の差で”1番お聞き下さい ガルデルが大好きだった競馬に関係する歌詞です。“一頭身の差で”という一節で始まります。 競馬と1人の女性への愛、両方とも賭けにでるが両方とも失ってしまう、甘苦いそんな感情を歌います。 アルゼンチンのロッカー アンドレス・カラマロのバージョンで2番お聞き下さい   ///1頭身の差で 血統のよい馬が まさに入線のとき 速度を落として通過した そして戻りながら何か言うようだ : ---兄弟よ, 言うまでもないが, 賭けない という方法もあるのだ --- ある人による ある日の狂乱 あの気の変わりやすい ふざけた女, (笑顔の女) […]

短波放送とDX

ボリビアのラジオのニュースから始めます。 ジャニン・アニェス前政権下没収され行方が分からなかった2局の先住民族ラジオの機材が首都サンタ・クルス市で見つかり、ホアン・ホセ・アラマーヨ先住民族ラジオ・ダイレクターの手元に戻りました。機材は国営ラジオの倉庫に放り込まれたままでました。 続いてご紹介するのは昨年放送されたボリビアのラジオドラマ、“カリカント”についてです。全国の15のラジオ局より放送されました。     全編21話で、ニューヨークに拠点を持つPCIメディアの“エスターモス・ア・ティエンポ”プロジェクトにより制作され、現地ボリビアの技術陣と俳優陣、アーティスト・グループが出演しています。テーマは未成年の妊娠となっています。コチャバンバのCEPJA, Kanchaparlaspa, 高地のAltipiriとスクレの Loyola、以上のラジオでお聞きになれます。 ”カリカント”の舞台となるのは同名の町の学校で、4人の少年少女が主人公です。急増している未成年の妊娠に警鐘を鳴らし、社会に注意を促す目的で作られました。地道な調査や検証も行われました。Saraの役にStephany Ardaya, Jonasの役に Santiago Noya, Jessicaとして María José Bolívar、Leoとして Felipe Pan Kaiが出演しています。4人に共通しているのは音楽で、“Rebelión Flow”というバンドを結成します。思春期の愛の目覚め、家族との葛藤、大人への反抗、将来の夢などが描かれます。 音楽がメインの1つで、そのためにバラエティ−に富んだジャンルのオリジナル・サウンドトラックがつくられ、出演メンバー自身が歌いました。 ”カリカント”は俳優、監督、劇作家の Alejandro […]

ラエ、世界に向けてアルゼンチン

新型コロナウィルス感染症、世界を変えたパンデミック 今週よりアルゼンチン全国の医療機関で馬の血漿抗体による新型コロナウィルス感染症の治療が行われます。     新型コロナウィルス感染症による死亡率を下げ、症状の激化を抑える効能が証明され、昨年末、12月22日 アルゼンチン医薬品食品医療技術局ANMATより許可が下りました。 第2段階臨床試験では全国の19の医療機関で242人が採用され治験に臨みました。第3フェーズよりも人数・治療規模は小さいものです。 回復患者の血清と比べると馬の血漿抗体は200倍も免疫抗体を含んでいることが明らかになり、ハイパー抗体と呼ばれます。重症患者死亡率もほぼ半分、45%減少となりまし た。プラシーボを受けた重症患者のうち12人が亡くなり、馬の血漿抗体を受けた重症患者のうち、6人が死亡しています。 また馬の血漿抗体を受けた患者はプラシーボを受けた患者と比較すると、集中治療を受ける確率が24%減少しています。 1月10日現在、アルゼンチンでの新型コロナウィルス感染症陽性人数は1.722.217人で、昨年の4月国内で初めての患者が確認されて以降、44.495人の死亡者数が記録されています。

アルゼンチン国会上院で行われた火曜日に始まった、長時間に及んだ“マラソン”審議会を経て、一晩中議論が尽くされた後、この水曜日の早朝、4時UTC時間7時、人工妊娠中絶を非犯罪化する法令が成立しました。そして妊娠、出産、育児の期間をカバーする社会保障手当“1000日プラン”法令も成立しました。 妊娠14週まで人工妊娠中絶を容認する“Si”(yes)派は賛成38票、反対29票、棄権1票で法令成立を成し遂げました。これまで99年という長い年月の間、人工妊娠中絶を受けた女性には刑法により懲役4年の実刑が言い渡されていました。強姦の被害にあった場合、または母体の健康状態が危険にある時、例外として人工中絶手術は容認されています。

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