2011年にユネスコより認定され、そして最終的に2012年に国連より2月13日は“世界ラジオの日”として制定されました。 放送関連の国際機構らの連帯を深め、世界中の放送メディア、ネットワークが市民に情報アクセスの権利、表現の自由と性別の平等を啓蒙することが記念される日となります。 デジタル化時代においてもラジオ放送は進化を続けているので、オーディエンスが一番多いメディアとなっています。全ての人々がアクセスできるメディア、そして考えを発信できるメディア、最も民主主義に叶ったメディアと言えましょう。 ラジオ放送は110年以上の歴史を誇り、国連“世界ラジオの日”制定より10周年を迎える本年、ユネスコは世界のラジオ放送局に祝っていこうと呼びかけています。 世界の短波・中波ラジオ放送についてのニュースです ベネズエラはアンソアテギ、エル・ティグレより放送されている海賊版放送局、オンダ・コルタ・ベネズエラ・ラジオ、毎日24時間、周波数6250kHz、出力50ワットで放送されています。現在同国の放送協会に認可申請中で、試験段階の放送でFMベネズエラ93,7の再放送を行っています。 ヨーロッパではラジオの閉局が発表されるなか、スペインとオランダで新たな開局ニュースがあります。偶然なことに、両局とも周波数918kHzとなっています。 1950年放送を開始し、長い間親しまれてきた、スペインでは伝説的な存在のInter Radio,出力100kwで復活したと言われています。 オランダではCarolineRadioの威光を得て、80年代Ross Revengeという船舶上より963kHz 、出力50kwで放送されていたMoniqueRadioが復活しました。1987年放送は中断されていましたが、昨年末、12月16日、創立者、フレック・ボランドさんの尽力により、返り咲きを果たしました。 ウェブサイト: http://www.radiomonique.am ボりビア宇宙局のイバン・サンブラーナ代表はリモート授業を広めるため、都市部から離れた地域の自治体に対し、インターネットを特別料金で提供すると発表しました。 コロナ禍で学校が閉鎖され、自宅で授業を受けるため、このニュース以前にも、授業を全国に放送するためテレビチャンネルを36チャンネルまで増設すると、ボリビア宇宙局は発表しました。 新型コロナウィルス感染症第2波が見られるボリビアでは2月1日より、テレビとラジオで授業を始めるという新学期が始まりました。 アメリカのジョー・バイデン大統領政権は米国グローバル・メディア・エージェンシーUSAGM代表に台湾出身のボイス・オフ・アメリカの元ジャーナリストのケル・チャオ氏を、そして副代表として中近東放送ネットワーク元会長のブライアン・コニッフ氏をそれぞれ任命しました。 ボイス・オフ・アメリカの外国語放送で働いていた30を超えるジャーナリストたちの就労ビザがこの7ヶ月間更新されることはなく、職を失っているという厳しい現実が前政権から重い遺産として、新たな執行部に課せられます。 バチカン・ラジオは1931年の2月12日、ローマ法王ピオ11世が有名なラジオメッセージ “Udite o cieli” (聞きなさい空よ)で開局となりました。カソリック教会の教えを全世界に広げるという使命を持って生まれたラジオです。 グリエルモ・マロコニが手掛け、イエズス教会のジュセッペ・ジャンフランチェスキ神父に引き継がれました。 短波放送は未だに混線事態より逃れており、出力が低くても意外に受信が良好となっており、バチカンラジオで法王の肉声を初めて聞いたという人も沢山います。 […]
多様性を祝い、民主主義の土台となる議論を啓蒙するプラットフォームがラジオです。世界レベルでみても一番使用者が多いメディアとなっています。世界中のどんなところでも音波は届き、社会の多様性に応対するメディア。誰でも表現の自由を謳歌し、表現者、または情報の受け手となれる舞台がラジオです。 様々なコミュニティーに対応し、多様なプログラム、コンテンツ、視点、を提供するメディア、それがラジオです。 ユネスコは2月13日を ”世界ラジオの日”として制定しました。デジタル化の技術の登場によりラジオは衰退すると予言されていましたが、反対にラジオ放送は進化し続けており、どんな世界の片隅でもラジオは聞かれています。 本年度のテーマは”新しい世界、新しいラジオ”で、常に変化している社会と連動してその変化を伝えるラジオの役割となっています。 アルゼンチンでは昨年2020年、国内で初めてラジオの放送が行われて100周年という佳節を迎えました。そして本年アルゼンチンの国際放送、ラエ、世界に向けてアルゼンチンは開局より63年を迎えます。スペイン語、英語、イタリア語、ポルトガル語、フランス語、ドイツ語、中国語と日本語、8の言語で世界に向けて発信し続けています。 https://es.unesco.org/commemorations/worldradioday
ブラジル政府は、リオデジャネイロにラテンアメリカ最大規模のウィルス感染症予防ワクチンと治療薬の生産プラント建設のための入札を発表しました。予算は34億レアル (約6億3000万ドル)で建設着工は本年度下半期が予定されています。 ラテンアメリカ諸国の中では新型コロナウィルス感染症患者数が一番多い国ブラジルでこの偉業はなされます。 エドゥアルド・パスエロ保健省大臣は新型コロナウィルス感染症だけではなく、他の感染症のワクチンや治療薬も生産されると語り、リオデジャネイロ西部のサンタ・クルスに総面積58万平方メーターの健康バイオテクノロジー産業コンプレックスが建立されると述べました。 年間1200万回分のワクチンとバイオ医薬品生産が見込まれています。 これまではラテンアメリカ最大規模の医療研究機関、ブラジル保健省の管轄下にあるFiocruz基金がアストラゼネカ製薬会社とオックスフォード大学の提携を受け、1000万回分の新型コロナウィルス感染症予防ワクチンを生産していましたが、それを大きく上回る生産量となります。
2020年12月度のCNNスペイン語放送のリポートによると、ラテンアメリカ地域では6カ国だけで新型コロナウィルス感染症予防ワクチンの治験が行われ、アルゼンチンもそのうちの1国となっています。これまで8のワクチン、そして22の治療薬の治験が認可されています。 同リポートではアルゼンチン感染症学会議長・ウエスペッド基金代表のオマール・スウェッド氏を紹介し、その中でスウェッド氏がアルゼンチンの治験に対するするメリットとして、研究の機構の充実、WHOのリフェレンス・オーソリティーの認可があるANMATのような監査管理機構があることを際立たたせています。 現在国内では6のワクチンの第3段階の治験が実施されています。まず2020年7月に最初に認可がおりたワクチンは治験第3段階を終えたファイザー社とBionTech社のもので、次いで8月にはEleaPhoenix社の中国のワクチンSinopharm,そして9月にはJohnson&Johnson社のJansenワクチンとなっています。 そして今年に入ってから、2の治験が認可されました。待たれていた効果が出ずに キャンセルされてしまったMerck, Sharp & Dohme (MSD)社とBayer社のCureVacです。 昨年の10月にはスペインのワクチンRutiが第2フェーズの治験が認可されました。
1月25日はサッカー界の大スター、ディエゴ・アルマンド・マラドーナさん逝去より1ヶ月を迎え、彼を称える曲が巷に溢れます。 “神のハンド”はアレハンドロ・ロメーロ作詞・作曲で、27歳で自動車事故で亡くなった、コルドバ州出身のコルドバ州独特の音楽ジャンル、クアルテトの歌手、ロドリーゴが歌い、大ヒットした曲です。クアルテトは移民として同州にたどり着いたイタリア人とスペイン人が作りあげた独特のリズムを持つ音楽です。 社会の底で生きる人々の喜び、悲しみ、苦しみを表現し、社会にある格差が垣間見え、ある意味音楽としては下のランク付でした。 マラドーナさん自身の言葉で言うと、彼のことを一番うまく表現している曲で、数多くあるマラドーナ賛歌の中でも一番のお気に入りとのことでした。生まれ育った貧困状況、コカイン依存症の苦しみ、そしてピッチ上で見せた魔法のようなサッカーの技のあれこれなど、誤魔化すことなくダイレクトな言葉で伝えている歌詞です。 “神のハンド”とは、アルゼンチンが優勝した、1986年のメキシコで行われたサッカーワールドカップ、対イギリス戦でマラドーナさんがマークしたアルゼンチンの2点目のゴールのことです。マルビーナス諸島紛争でアルゼンチンと英国間にはライバル意識が強く、試合に勝利し、旧約聖書にある巨人兵士ゴリアテを倒したダビデのごとく、英国を倒したアルゼンチンの顔としてマラドーナさんが有名になりました。 長い間続いた軍事政権、マルビーナス諸島戦争、そして長引く経済危機と暗いニュースがアルゼンチンを覆っていた時、彗星のごとくマラドーナさんの ”神のハンド” ゴールが社会を歓喜で照らしました。 この曲を初めてマラドーナさんが聞いたのは、2000年、コカイン依存症リハビリのため滞在していた療養先のキューバでした。テレビ番組ベルスス(Versus)収録のため、歌手のロドリーゴさんが直接キューバまで出向き、歌い上げました。 マラドーナさんは、大感激し、ロドリーゴさんに近づき この歌、最高だ!と述べました。では、俗世の最高の賛歌と呼ばれる “神のハンド”、最初から最後まで、どうぞお聞きください。 ラエ、世界に向けてアルゼンチン 心に残る唄 今日は “神のハンド” お伝えしました。 日本語訳・ナレーション: 植田敬子 制作:シルバーナ・アベジャネーダ ウェブサイト:フリアン・コルテス 編集:ファビアン・パニッシ
アメリカのニュースです アメリカの短波放送ラジオ ボイス・オフ・アメリカ(VOA)、2月1日開局79周年を向かえました。 1942年開局したばかりの時は、大変小さなラジオで、ニューヨークのこぢんまりしたスタジオからドイツへ向けて15分ニュースが伝えられていました。第2次世界大戦が始まったばかり、そんな時でした。 時は過ぎ、現在はアメリカ政府より資金援助を受けていますが、思想的には独立した考えで運営されています。40を超える言語で放送されており、リスナーの数は世界中で2億8000万人を超えると見られています。 ラジオ、テレビ、デジタル放送で携帯端末でSNSでその放送が楽しめます。パートナーシップを結んでいる2500の放送局でVOAのニュースは流れています。 アメリカが第2次世界大戦に参戦してから数週間後にボイス・オフ・アメリカの最初の番組が放送されました。愛国を歌う "The Battle Hymn of the Republic”が流され、当時のキャスターのウィリアム・ハーランさんは “アメリカの声をこれから毎日、アメリカと戦争についての話をする。良いニュースも悪いニュースでも、真実を伝えていく。”とアナウンスしました。 1976年のVOAの会社定款には “信頼できるニュースソースとなり、放送されるニュースは事実に基づき、客観的な見方で全体像をつかんでいること” とあります。 VOAはアメリカのグローバル・メディア・エージェンシーの一員で、同機構は軍関係ではない国際放送を監督します。VOAのジャーナリストたちはアメリカ政府の干渉を受けることはなく、ニュース番組作成します。 次にペルーに移ります 同国のマイナス州とロレート・ナウタ州の農村地帯や先住民族コミュニティー住居地でリモート教育システム “Aprendo en Casa”と“Aprendiendo al son del […]
アメリカ大陸ニュース ミャンマーの軍事クーデターはアルゼンチン司法のより裁かれます 去る月曜日、ミャンマーでクーデターを起こした国軍のミン・アウン・フライン総司令官は、イスラム教徒少数民族ロヒンギャに対する 人類虐殺の罪でアルゼンチン司法の裁きを受けることになります。 人類虐殺の罪を裁く司法権限は全世界共通のものであるとの司法原理のもと、2019年11月、アルゼンチン連邦裁判所、マリア・ロミルダ・セルビニ裁判長率いる裁判所に告発が行われていました。 2019年の告発を推し進めた、元国連特別報告者のトマス・オヘア・キンタナ氏は現在ミャンマーで起きていることは、残虐犯罪には全世界共通の権限があるという司法原理を今一度、浸透させるため認識を深めるものだと、述べています。 当時はロヒンギャ少数民族人権擁護団体、5月広場の祖母の会など、アルゼンチンやラテンアメリカ人権擁護団体、ノーベル平和賞受賞者・アドルフォ・ペレス・エスキベル博士創立のNGOなどが、戦争下行われた犯罪や人類虐殺などの罪はその残虐性から一国という国境を限定された権限だけでは裁ききれるものではなく、全世界に共通権限が認められるものであるとの主張のもと、告発が行われました。 ギジェルモ・マリホアン検察官はミャンマーのラカイン州で起きたロヒンギャ族の虐殺の直接の責任者として軍幹部を指し、現在のクーデターで身柄を拘束されている政治的リーダーたちを人類に対する虐殺をある意味容認していたと指摘しています。 オーストラリアのシンクタンク、ローウィー研究所によると発表した世界各国・地域の新型コロナウイルスへの対応ランキングで、ニュージーランドが首位となり、最下位はブラジルとなりました。 調査は98か国・地域を対象に、感染者数、死者数、検査数など6項目を評価しました。 首位のニュージーランドは、国境封鎖と「早期に、厳格な」ロックダウン(都市封鎖)実施、徹底的な検査によって、新型コロナをおおむね水際でせき止めることができました。2位以下はベトナム、台湾、タイ、キプロス、ルワンダ、アイスランド、オーストラリア、ラトビア、スリランカの順。 最下位はブラジルで、僅差でメキシコ、コロンビア、イラン、米国が続きました。 ブラジルの新型コロナによる死者は21万8000人以上で、米国に次いで2番目に多くなっています。 アメリカ大陸で最も人口が多い米国とブラジルは昨年の大部分を、ナショナリズムを掲げる大統領が率いていました。両大統領とも新型コロナの脅威を軽視し、マスク着用をばかにし、ロックダウンに反対し、新型コロナに感染しました。 新型コロナが最初に確認された中国は、検査に関する公開データが入手できなかったため調査から除外されました。 中国は、自国の新型コロナ対策の成功は、感染抑制に苦労する民主主義国家よりも中国の独裁主義的な政治モデルが優れているためだと主張しています。 ローウィー研究所は、新型コロナのパンデミック(世界的な大流行)の対処において優れた政治体制というものはないと述べています。 ….. […]