新型コロナウィルス感染症予防ワクチンが臨床試験第3フェーズに入ります

アルゼンチンは BioNTech社と Pfizer社の協力により新型コロナウィルス感染症予防ワクチン開発の臨床試験第3フェーズ実施のため選ばれました。 フェルナンド・ポラック博士が率いる18歳から85歳までの1万人の志願者グループが治験に臨みます。全国公募には2万人を超える人々が名乗りを上げ、最終的にその半分、1万人が選ばれました。     51歳の女性、ファニー・サンティジャンさんはその選ばれた1万人うちの1人です。ブエノスアイレス州に住む、数学の先生です。 アルゼンチンがブラジルとアメリカと共に、今回全世界で行われる治験実施地として選ばれたことは大変重要なこととサンティジャンさんは語ります。全世界で猛威を奮っている新型コロナウィルス感染症予防のため、1人の人間が公衆衛生のため身を捧げるということは本当に大事だと際立たせました。 臨床試験、承認、そして製造まで、最高で2年間のタイムリミットが設けられています。現在第3フェーズに入っており、国内ではブエノスアイレス市内のアルゼンチン軍附属病院で行われています。 日本語訳・ナレーション:植田敬子 制作:シルバーナ・アベジャネーダ ウェブサイト:フリアン・コルテス

新型コロナウィルスを含む多数のウィルスを除菌するPHMG除菌剤がアルゼンチンの科学者の手により開発されました。ブエノスアイレス市に位置するマルブラン研究所は先週より市内とブエノスアイレス州を結ぶ公共交通機関での使用を推奨しています。 匕ネス・ゴンサレス・ガルシア保健省大臣は “公共交通機関内でのウィルス蔓延を防ぐことができれば、国内移動の許可範囲も増えていくことだろう”とのべました。新型コロナウィルス感染拡大により予防対策として国内移動には厳しい規制が掛かっています。 A型・B型肝炎、HIV、インフルエンザ、ノロウィルス、アデノウイルスやロタウィルス、大腸菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、マイコバクテリウム属、結核菌などのバクテリアや細菌などの除菌にも効果があると報告されています。 水で薄めても2年間効能は続行し、漂白剤と比較すると、脱色はせず、また直射日光で分離し効果が下がることもありません。

ブエノスアイレス市のサン・テルモ地区にあるマファルダ像は、先日この世を去ったイラストレーターでマファルダの生みの親のキノさんを偲び、たくさんの人々が訪れお供え物や花束で像を飾りました。 女性、男性、少女、少年、そして数々のメディアも何十年もの間、アルゼンチンだけではなく人類全体の魂の叫びと理不尽さをこの世にさらけ出した生前のキノさんを偲び、冥福を祈りました。 制作:エリック・ドメルギュ

有名なマファルダの生みの親のイラストレーター

今日88歳でこの世を去ったイラストレーターで漫画家のキノ氏、マファルダの生みの親として、世界のファンに惜しまれるでしょう。55年前にアルゼンチンの雑誌 Primera Plana に掲載が始まりました。マファルダは中流階級の女の子で、頭でっかち、そして反抗的で、社会と政治をを独特のユーモアと感性で風刺する漫画です。 全体主義や性別差別、ジェネレーションギャップなど家族間で発生する事項を笑い、そして皮肉り描く漫画で、時が経ても色あせません。 マファルダって誰? キノさんは “すべての物事、特に更正されない悪に対して疑問を投げかける一人の少女。もう大人になった私でも、今でも問いかける疑問を。彼女を通して悪を、そして更正されなければならない悪を表したかった。しゃべるのはあまり得意ではないので、表現手段としてイラストを選んだ。”とこれまで何度も語っています。 本名はJoaquín Salvador Lavado Tejón、アルゼンチン西部のメンドーサ州に1932年の7月17日生まれました。叔父さんのJoaquin Tejon と区別するため、生まれた時からQuino(キノ)と呼ばれていました。この叔父さんが画家でグラフィックデザイナーで、彼のもとで3歳の時から絵を書き初め、生涯を通し天職となります。 キノさんを有名にした作品、マファルダはスープが大嫌いでビートルズの大ファンという子供特有の好き嫌いを持った少女で、大人特有の社会・政治的問題に口を挟み、世界平和、人権や民主主義について考えさせる、というものです。

アルゼンチン全国で1時間で54件の人工妊娠中絶が行われています。公式統計では1年間で39.025人の成人女性と未成年女子が、中絶に関して何らかの母体への影響で医療機関で手当を受けていると報告されています。中絶を行う氷山の一角、そのうちの16%が10歳から19歳の少女となっています。 さる月曜日、合法・安全・無料中絶手術法の成立を求めるキャンペーン開始より30年を記念するアクションがオンライ上で開催され、全国より参加者がありました。ラテンアメリカ・カリブ海諸国 合法・安全・無料中絶手術グローバル・アクションも同時に祝われました。     違法に行われるヤミ中絶手術は母体を傷つけるケースが多く見られ短期・長期にわたってトラウマを残し、最悪の場合は死にいたります。成人女性と未成年女子の健康を守り、皆平等に医療機関アクセスを保証し、安全な手術を選択できるよう国に求めるアクションです。 ヤミ中絶手術に身を晒す女性の大半が経済的に苦しい状況にあり、安全な医療機関にアクセスできない人たちです。レイプなどの性的暴力の犠牲者で、貧困により違法な手段を選んでしまう、そんな女性たちが人権蹂躙にあい、身体的・心理的に苦しめられています。 アルゼンチン現政権はこれらの訴えを真正面から受け止め、国会に法案を送ることを確約しました。もうすでに合法・安全・無料中絶手術法 全国キャンペーンにより 提出されている法案は現在審議中となっています。 合法で安全、そして無料の中絶手術はラテンアメリカ、及びカリブ海諸国で急性に求められています。母性を強要するのはある一種の奴隷制度でもあります。ヤミ手術は死を意味し、社会格差を増長するものです。 “決断できるために性教育を、中絶しなくてもいいように避妊メソッドを、死なないために合法な中絶手術を“というのが全国キャンペーンの呼びかけです。 ….. 日本語訳・ナレーション:植田敬子 制作:シルバーナ・アベジャネーダ ウェブサイト:フリアン・コルテス

ラエRAEは全国のスタッフと共に参加します

ラエRAEはアルゼンチン国営ラジオ放送局・全国50の支局のジャーナリストと共にアグスティン・ロッシ アルゼンチン防衛大臣にインタビューを行いました。 ラエ、世界に向けてアルゼンチンのホストを努めたのはフランス語番組担当のジャーナリスト、エリック・ドメルギュさんで、インタビューの冒頭の質問を発しました。2018年44人の乗務員とともに行方不明となったアルゼンチン海軍潜水艦ARAサン・ホアン号、1年後に海底で見つかりましが、事実解明のため正義と真実を求める遺族の人々に対し、アルゼンチン海軍がスパイ活動を行ったとの訴えについて意見を求めるものとなりました。 ロッシ防衛大臣は このスパイ活動は違法で、人権を踏みつけ、傷心の遺族の方々を更に傷つけるものであると断言しました。     アグスティン・ロッシ防衛大臣は連邦諜報活動管理局のクリスティーナ・カアマーニョ長官と連名でマウリシオ・マクリ前政権下、潜水艦乗員の遺族らは諜報活動の対象にされたと告発しました。 ロッシ防衛大臣は前政権にとってうるさい存在の人々はスパイされる対象だったと非難し、行方不明になった潜水艦の乗組員の事実解明を求める遺族の訴えは、当時の政権にとっては不都合な存在で、その集団を解体するために諜報活動は行われたと強調しました。 日本語訳・ナレーション:植田敬子 インタビュアー:エリック・ドメルギュ コーディネーター:マルティン・ビビロニ ウェブサイト:フリアン・コルテス

アルゼンチンにおける新型コロナウィルス感染症Covid-19の現状

オマール・スエッド氏は医学博士・感染症専門科医で、パンデミック禍でアルベルト・フェルナンデス大統領に助言をする専門家委員会のメンバーの一員です。 スエッド氏はアルゼンチン感染症専門科医学会(SADI)の現議長を努め、その役職と経歴をかわれ、コロナ禍でアルゼンチン保健省より声がかかり、大統領に助言する専門家委員会の一員となりました。     ラエ、世界に向けてアルゼンチンのインタビューで、スエッド氏は現在とられているコロナ禍対策の批判や反対の意見を持っている人々にその重要性を語ります。 現在ヨーロッパやアメリカで見られるコロナ禍第2波でもわかるように、アルゼンチンでその事態を回避するためには、自宅隔離が必要で、医療機関の応対体制の崩壊を避けるためにはイデオロギーや政治派閥の差を乗り越え、細心の注意をはらい、国民の健康をなんとしても守っていかなければならないと際立たせました。 日本語訳・ナレーション:植田敬子 制作:シルバーナ・アベジャネーダ ウェブサイト:フリアン・コルテス    

2020/09/25

本日は新しく13.467件のCOVID-19感染が確認されました。全国でこれまで678.266件の感染が確認されています。14.766人の患者の死亡が記録されています。 これまで536.589人の患者が回復しており、126.911人が検査で陽性と出ています。     新たに391人の患者の死亡が報告されています。226人が男性で、162人がブエノスアイレス州在住で、9人がブエノスアイレス市在住、5人がチャコ州在住、6人がコルドバ州在住、1人がコリエンテス州在住、2人がエントレ・リオス州在住、9人がフフイ州在住、2人がメンドーサ州在住、1人がネウケン州在住、6人がリオ・ネグロ州在住、10人がサルタ州在住、10人がサンタ・フェ州在住、1人がサンティアゴ・デル・エステロ州在住、1人がティエラ・デル・フエゴ州在住、1人がトゥクマン州在住;162人が女性で、117人がブエノスアイレス州在住、10人がブエノスアイレス市在住、7人がコルドバ州在住、1人がエントレ・リオス州在住、2人がフフイ州在住、4人がメンドーサ州在住、1人がネウケン州在住、4人がリオ・ネグロ州在住、4人がサルタ州在住、2人がサンタ・クルス州在住、10人がサンタ・フェ州在住、となっています。     この24時間で27.253件のテストが実施され、これまで総件数1.842.991件のテストが行われています。人口100万に対し40.615,3件のテストが行われている統計となります。     拡大を防ぐための水際対策は続行され、60歳以上の高齢者と健康疾患がある人々で構成される高リスクグループへの対策が重要となります。 医療システム崩壊を阻止するための準備も進んでいます。   全国の集中治療室の新型コロナウィルス感染症で入院している患者数: 3.527   成人患者集中治療室ICU占有率: 地方: 61% 首都圏:  66%       州ごとの感染者数 (本日確認された件数/累積件数) […]

オンラインでバーチャル参加料無料で

世界各地を移住する人々をテーマとし、洞察、共感、このテーマを深く掘り下げる、第11回国際映画フェスティバル CineMigranteが9月29日(火)までストリーミングで配信されます。オンラインでバーチャル参加料無料となっています。 今回この映画祭はオンラインに場所を移し、作品の上映会、懇談会、回顧展が開かれ、監督、出演者、ゲストや一般客がインタラクティブな交流を行います。 出品作品の上映はストリーミングでライブ配信され、オンデマンドではありません。臨場感を出し、コミュニティーが一丸となって映画を作成するという手作りの雰囲気をトレードマークとするこの映画祭の持ち味を最大限に引き出すためです。 本年の映画祭ではアルゼンチン時間17時から24時(UTC時間20時から3時まで)5つのスクリーンに分かれて上映会が行われます。人々のすれ違いを "I Can´t Breathe", "Necropolítica/Fronteras" と "Relatos que Agujerean la Trama"の3本柱を通して問いかけます。 "I Can´t Breathe”がテーマのスクリーン1では若き群衆が1つの叫びのもとに大きなうねりを作り出してゆく映像が見られます。 “Necropolítica/Fronteras" がテーマのスクリーンでは国境が人々の生活に多大な影響を及ぼし、国境を超えるということは、時によっては命を失うことを意味する、そんなストーリーが映し出されます。 米国の活動家、Kazembe Balagúnさんによる "I can't breathe. Black Lives Matter’より生まれた魂の叫び”と題される講演会が行われます。そしてブラジルのリオの貧民街ファベラで、警官により虐殺された未成年者らの母親達の正義を求める闘争を描いた映画 "Las vidas […]

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