危機で体感するラジオ   アルゼンチンのラジオ放送100周年という佳節、ラジオの思い出をたどる良い機会でもあります。 Noblex製Carinaや 忘れられない匂いがする、なめし革のカバーに包まれたSpicaから流れる聞き慣れたメロディーや声、目を閉じるとこれらの思い出が溢れ出します。 これらの思い出とは違う、別の史実があります。 政治手段としてのラジオ、危機事態、紛争や戦時下のラジオです。ボリュームを上げて、朝食時キッチンで聞くラジオではなく、暗闇の片隅で息を殺してヘッドフォンを通して聞くラジオです。 もう1つのラジオ、そう、危機で体感するラジオ。 聞きたい人よ、耳を澄ませ。     ピレナイカ ラジオ スペイン内戦後、スペイン共産党により立ち上げられた 反フランコ政権の放送局、スペイン独立ラジオ、ピレニアン ステーション です。 (ピレニアン山脈のどこかにアンテナがあると言われて ‘ピレナイカ’ラジオと呼ばれていました。)36年間にわたってオンエアされました。1941年から1977年まで、実際にはソ連、のちルーマニアから、アンテナはスペインへ向けて放送は行われました。ほぼ10万8千回にわたるプロパガンダ放送で、それらの脚本の綴じは3000巻を超え、保管されています。リスナーから送られて来た手紙も含まれます。フランコ独裁政権の検閲をくぐり抜けるため、手紙の宛先は何度も何度も東欧諸国の違う住所に設定されました。夜間に放送され、サンティアゴ・カリージョ、別名ラパシオナリアの演説、ラファエル・アルベルティやジョアン・マヌエル・セラットのインタビューが低い音量で聞かれました。                     チェの世界 エル・ムンド ラジオ Radio […]

Whatsapp『Whatsappグループ』

ビクトリア・トローサ・パス氏は全国社会政策コーディネート委員会長で、『Whatsappグループ』でラエ世界に向けてアルゼンチンのアドリアン・コロル代表と懇談しました。 新型コロナウィルス感染拡大により生じた社会・経済問題をこれからどのように乗り越えて行くか、国民をどのように支えてゆくか、大きな課題となっており、国家の存在を公共政策に反映させることが求められていると語りました。 トローサ・パス氏は『アルゼンチンの貧困は子供と女性の顔を持っている。社会のこの側面に特に光を当てて、支援をしていかなければいけない。』とのべ、コロナ禍で自宅隔離命令が出ている中、個人に向けての緊急収入手当と法人に対しては賃金支払い支援という政策を素早く実施し、これらの政策はアルゼンチンの公共政策の歴史に金字塔として残るであろうと語りました。     日本語訳・ナレーション:植田敬子 制作:シルバーナ・アベジャネーダ ウェブサイト:フリアン・コルテス

短波放送とDX受信

1920年の8月27日、アルゼンチンで初めてとなるラジオ放送が行われました。 RAEラエ、世界に向けてアルゼンチンは当時の歴史的出来事、アルゼンチンの初のラジオ放送より、本年100周年という佳節を迎え、記念デジタルQSLカードを発行します。 世代を超えアルゼンチンのラジオ愛好者の憧れの的となっている、ポータブルラジオSpica (スピーカ)がデザインされています。 このe−QSLカードを皆様にお届けするため、ラエの番組の受信リポートを qslrae@gmail.comにお送りください。 受信リポート以外に、皆様が受信されている時の映像や聴いておられる番組の音声などのアーカイブスもお待ちしております。

コロナ禍中世界で唯一授業が中断されなかった学校

ブエノスアイレス市より6700キロ離れた南極のエスペランサ基地は南極大陸のトリニダー半島にあります。ラエ、世界に向けてアルゼンチンは 同基地の学校の教師、ビクトル・ナバーロ・サラサール氏とエスペランサ基地司令官のノルマン・ワルテル・ナウエル・トリパイ大佐と電話でつながりました。     エスペランサ基地はコロナ禍中でも授業が中断されなかった、世界でも唯一の学校がある場所です。冬休みが終わり、この月曜日5歳から12歳までの14人の子供達が基地内のラウル・アルフォンシン大統領第38学校に戻ってきました。隊員の子供達の教師は2人、ビクトル・ナバーロ・サラサール先生とマリア・イバーラ先生、後もう2人の学校用員がいます。 南極大陸には隊員が派遣され軍事および科学的な業務が行われるアルゼンチン基地が2カ所あり、エスペランサ基地はその1つです。現在63人、10世帯が同基地内で生活しています。 ラエ、世界に向けてアルゼンチンは 同基地の学校の教師、ビクトル・ナバーロ・サラサール氏とエスペランサ基地司令官のノルマン・ワルテル・ナウエル・トリパイ大佐と繋がり、貴重なお話を聞くことができました。。 エスペランサ基地にはアルゼンチン国営ラジオ放送局第36支局大天使サン・ガブリエルがあります。南極大陸唯一のアルゼンチンの放送局で、短波放送でアルゼンチンのニュースを世界に発信しています。     日本語訳・ナレーション:植田敬子 制作:シルバーナ・アベジャネーダ ウェブサイト:フリアン・コルテス  

外出禁止・クアレンテーナ中に楽しむアルゼンチン音楽

エピソード9- スペイン語で歌う世界の名曲 ポップからロックまで、世界のヒット曲、英語の数々の名曲が、スペイン語バージョンでオリジナルを超えるヒット作となっています。 ジャンル変化し、サルサのリズムで歌われた曲もあります。 続いて皆様ご存知の名曲5曲をスペイン語バージョンでお聴きください。   01- My Way / Frank Sinatra – スペイン人歌手、ラファエルのバージョンで、“A mi manera” (ア・ミ・マネーラ) 02- I´ll feel a whole lot better/ Tom Petty […]

毎年8月1日は、アンデス山脈に住む先住民族コミュニティーは、大慈悲で全ての生きとし生けるものを包み込み、全てに命を与え、終の住処となる母なる大地、パチャママを祝います。 この15年間でアルゼンチンではこの祭事の重要性はぐっと増しました。特に北東部の先住民族コミュニティーにとってはパチャママはエンブレム的な祝いとなっています。 8月1日の早朝、合唱で始まり、その日の宴のための食事と飲み物のメニューの下ごしらえと続きます。大地の恵みに感謝を意味します。 毎年尊い命のサイクルを新たにする祝い事で、差別なく全ての人が同じように感謝の気持ちを表します。 今日はアルゼンチン北東部に位置するサルタ州の国営放送局支局のスタッフが用意した人々の声、歌、コメントで構成されるオーディオお楽しみいただきましょう。人間に痛めつけられて、美しい自然が脅威に晒されている今、パチャママの祝い、母なる大地に謝意を表すことは大変重要となっています。トウモロコシを 始めとする大地の恵みの収穫を祝う人々の声が聴かれます。 サルタ州はブエノスアイレス市より北東に1500キロ離れています。       日本語訳・ナレーション:植田敬子 制作:シルバーナ・アベジャネーダ ウェブサイト:フリアン・コルテス アルゼンチン国営放送局サルタ支局 アナウンス:Luis Gomez. 編集:Rodrigo González Gomez. サルタ州音楽バンド担当:Sabino Figueroa, Balvina Ramos, Taimof Roots. […]

来月8月27日、アルゼンチンのラジオ放送は100周年を迎えます。その長い歴史の中で、最もご長寿番組なのが、ラジオ劇場、ラス・ドス・カラトゥラス (2枚の仮面)で70年間、途切れることなくオンエアされています。現在のラス・ドス・カラトゥラスの監督を勤めるのはノラ・マッシさんで1990年よりラジオ劇場の陣頭指揮をとっておられます。   ノラ・マッシさんは女優、舞台監督、演劇の先生、ラジオ脚本家、ラジオ関連テーマについて世界的な権威の1人です。ラジオ劇場、ラス・ドス・カラトゥラスによってアルゼンチン、及び世界の文学作品が一般家庭に広がったと言われています。 RAEラエ、世界に向けてアルゼンチンはSNS・Whatsappのグループでノラ・マッシさんにお話を伺いました。 ラス・ドス・カラトゥラスに費やされる作業は緻密で多分野にわたるもので、例えば、ロシアの文豪、トルストイの作品をラジオ劇場のための脚本化、俳優陣のキャスティングとパトリシオ・シュルツによるトレーニング、そして近年では、ハビエル・スキアボネによる最終編集作業で、本当に精巧な仕上がりになっています。 ノラ・マッシさんの肉声でお聞きください         「ラス・ドス・カラトゥラスについては、スペイン語だけですけど、ソーシャルネットワーク・Facebookの私たちのページにその始まりから現在まで詳しくあります。 世界には、目覚まし時計をセットして、私たちの番組を心待ちにするリスナーがいます。放送開始当初より掲げられている理念、現在では失われつつある 世界文学の世界を若手の人々の意欲で維持し発信してゆくということを掲げ続けています。」   インタビュアー:アドリアン・コロル 日本語訳・ナレーション:植田敬子 制作:シルバーナ・アベジャネーダ ウェブサイト:フリアン・コルテス

ソラ外相はブラジルとの関係は緊迫していると認めました

RAEラエ世界に向けてアルゼンチンは、アルゼンチン国営ラジオ放送局の全国の49の支局の一員として、行われたフェリーペ・ソラ外相へのインタビューに参加しました。 8言語の番組で構成されるRAEラエ、世界に向けてアルゼンチンの代表として朝のポルトガル語番組のキャスター、翻訳家のフリエタ・ガルバンさんが任命されました。 南米共同市場と欧州連合との協定締結が間近といわれ、アルゼンチンとブラジル間の緊張が高まり、スペインのメディアの注目を浴びました。そんな中、ブラジルのジャイール・ボルソナーロ大統領と現政権との関係についての質問が行われました。 ソラ外相は(ブラジルの国家元首として近年見られたことがないほどの)姿勢でジャイール・ボルソナーロ大統領はアルゼンチンとの関係を築き始めており、両国関係は緊迫していると認めるしかないとのべ、そのような姿勢は両国間の貿易関係に悪影響を及ぼし、さらには南米全体の統合関係にも悪影響を及ぼしかねないと指摘しました。       ソラ外相はジャイール・ボルソナーロ大統領との問題は、他の国々とでは見られなかった姿勢によるもので、密接な兄弟国同士ではあり得ない姿勢の関係構築だと強調し、コロナ禍のパンデミック以前より見られていたブラジル側の需要の低下と為替レートへの影響が顕著となっていると語りました。 また、ソラ外相はアルゼンチン政府が最も心配していることは、ブラジルの南米地域の統合についての意欲の低下だと述べています。ブラジルの姿勢により南米共同市場の経済機構としての存在が高まるからです。 インタビュアー:フリエタ・ガルバン 日本語訳・ナレーション:植田敬子 ウェブサイト:フリアン・コルテス

AMIA アルゼンチン・イスラエル互助協会爆破テロ、司法の裁きを待ちながら

アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領とスペイン元大統領のフェリペ・ゴンザレス氏はAMIA アルゼンチン・イスラエル互助協会爆破テロより26年を向かえる本年、追悼記念行事に出席します。ブエノスアイレス市のオンセ地区にあった AMIAアルゼンチン・イスラエル互助協会の建物の正面に駐車されていたバンに仕込まれていた爆薬が作動し、AMIAの建物爆破となり、85人の死亡者、300人を超える負傷者を出ました。司法が手を洗わないように というスローガンのもと記念行事は進行します。       今週の木曜日フェルナンデス大統領は AJC (アメリカユダヤ人委員会)のラテンアメリカ専門機関のベルファー・インスティテュートのディナ・シーゲル・バン代表とテロリズムと反セム主義に対し声を上げていくというテーマで会談する予定です。 爆破テロは1994年7月18日午前9時53分に起きました。今年その日は土曜日、ユダヤ教安息日(金曜日の日没から土曜日の夕方まで)にあたるので、記念行事は前日の金曜日に行われ、スペイン元大統領のゴンサレス氏はその日主賓として登壇し、挨拶・スピーチが予定されています。 アルゼンチンではコロナ禍により、外出禁止となっているため、一連の記念行事はオンラインで開催されます。『国内外の人々に私たちの訴え、声に共感してもらうためのコンテンツを発信してゆく。時が過ぎても変わらなく、司法の裁きを訴え、この26年間、犯罪が明らかでも処罰されないという社会の恥を公衆の面前にさらけ出してゆく』と AMIAアルゼンチン・イスラエル互助協会のアリエル・アイフバウン会長は語ります。 一連の行事は AMIAアルゼンチン・イスラエル互助協会、DAIA アルゼンチン・イスラエル代表協会と遺族・被害者の会 主催となっています。Amia Online, YouTubeのチャンネル、AmiaTV での視聴が可能です。 日本語訳・ナレーション:植田敬子 制作:シルバーナ・アベジャネーダ ウェブサイト:フリアン・コルテス

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