短波放送とDX RAEラエ、世界に向けてアルゼンチン

DX情報番組 2021年9月第1週目番組

ルゼンチンのニュースで始めます。

去る金曜日8月27日、アルゼンチンで初めてラジオ放送が行われて101周年を迎えました。

1920年の8月27日、アルゼンチン・ラジオ協会と自称する4人の若者Enrique Susini, César Guerrico, Luis Romero CarranzaとMiguel Mujicaがブエノス・アイレス市内のコリセオ劇場の屋上より、ワグナーのオペラParsifalのラジオ放送を行いました。準備された機材は小型マイクと出力僅かな送信機でした。医者だったEnrique Susiniがマイクを握り、 Maestriテノール歌手、Sara Césarソプラノ歌手とRossi Morelliバリトン歌手の紹介を行い、オペラ番組放送は始まりました。100人ちょっとのオーディエンスがあったと記録には残っています。

 

 

1つの番組としてラジオ放送が行われたのはこれが最初となります。ラジオ放送は第1次世界大戦時もありましたが、以前は短いもので、大体が戦争・戦況に関するものでした。

ラジオ放送のこの4人は“屋根裏のクレイジーな奴ら”として知られます。平和時に文化的内容の番組がラジオ放送でも可能であるとパイオニア的存在の4人でした。

1968年の8月27日、アルゼンチン・アナウンサー協会は8月27日をアルゼンチン・ラジオの日と制定するよう提案し、1970年に大統領法令により正式に認定されました。

メキシコのニュースです。

ベラクルス大学は周波数1300kHzのラジオAM放送の試験的運転を始めました。12時から16時までとなります。

同大学は周波数90.5でFM放送も行っており、インターネットサイト、HPwww.uv.mx/radioでもストリーミング配信を行っており、また公式アプリもAndroid や iOSでダウンロード可能です。

次いで世界の短波放送の受信報告です。

Africa Networkラジオ、周波数21.525 kHz、米国のOkeechobeeの送信機経由で毎日UTC時間14時から21時まで出力100 kWで英語番組がアフリカ大陸北部と中央部へ向けて放送されています。

数年前から宗教内容のラジオWTWW-2, We Transmit World Wideが周波数5.085 kHz, 60メーターバンドで米国のLebannonより出力100 kwsで南米へ向けて英語番組が放送されています。

New Zealand Pacificラジオ、太平洋圏へ向けて英語番組を周波数7.245khz、出力50kwsで毎日UTC時間05:59から09:58まで放送しています。

宗教コンテンツのBible Voice Broadcasting-Dardasha 7、周波数9.400 kHz、UTC時間19:45から20時まで出力50 kW、アラビア語番組をアフリカ大陸北部へむけて放送しています。

海賊版ラジオ2局の受信が報告されています。

Dimtse Wegahta Tigra、Voice of the Dawn Tigrayとしても知られています。毎日周波数15.340khz、フランスのIssoudunの送信機経由でUTC時間17時から18時まで出力250 kWでティグレ語番組がアフリカ大陸東部へ向けて放送されています。

OniまたはYoniラジオ、月曜日から金曜日まで周波数15.415kHz、フランスのIssoudunの送信機経由でUTC時間16時から16時半まで出力250kW、アフリカ大陸東部へ向けてアファン語とオロモ語番組を放送しています。

ミャンマー(旧ビルマニア)のニュースです。

ミャンマーの軍政府に反対の声を上げている海賊版ラジオNUG- National Unity Government of Myanmar、周波数17.710kHzでUTC時間12:29から12:57まで出力250kWでマダガスカルの送信機経由で、毎日2つのプログラム放送しています。このことを受けて政府当局は全国の放送機材を没収しており、機材の輸入を禁じています。

最後にアフガニスタンのニュースです。

ラジオとテレビのニュース番組の女性司会者数人がタリバンにより出社拒否されたと発表しました。脅かしにあい、オフィスに入れなかったとビデオメッセージを発信しています。また音楽番組も放送禁止となっているとアフガニスタン通信社Pajhwokは伝えています。