来月8月27日、アルゼンチンのラジオ放送は100周年を迎えます。その長い歴史の中で、最もご長寿番組なのが、ラジオ劇場、ラス・ドス・カラトゥラス (2枚の仮面)で70年間、途切れることなくオンエアされています。現在のラス・ドス・カラトゥラスの監督を勤めるのはノラ・マッシさんで1990年よりラジオ劇場の陣頭指揮をとっておられます。
ノラ・マッシさんは女優、舞台監督、演劇の先生、ラジオ脚本家、ラジオ関連テーマについて世界的な権威の1人です。ラジオ劇場、ラス・ドス・カラトゥラスによってアルゼンチン、及び世界の文学作品が一般家庭に広がったと言われています。
RAEラエ、世界に向けてアルゼンチンはSNS・Whatsappのグループでノラ・マッシさんにお話を伺いました。
ラス・ドス・カラトゥラスに費やされる作業は緻密で多分野にわたるもので、例えば、ロシアの文豪、トルストイの作品をラジオ劇場のための脚本化、俳優陣のキャスティングとパトリシオ・シュルツによるトレーニング、そして近年では、ハビエル・スキアボネによる最終編集作業で、本当に精巧な仕上がりになっています。
ノラ・マッシさんの肉声でお聞きください
「ラス・ドス・カラトゥラスについては、スペイン語だけですけど、ソーシャルネットワーク・Facebookの私たちのページにその始まりから現在まで詳しくあります。
世界には、目覚まし時計をセットして、私たちの番組を心待ちにするリスナーがいます。放送開始当初より掲げられている理念、現在では失われつつある 世界文学の世界を若手の人々の意欲で維持し発信してゆくということを掲げ続けています。」
インタビュアー:アドリアン・コロル
日本語訳・ナレーション:植田敬子
制作:シルバーナ・アベジャネーダ
ウェブサイト:フリアン・コルテス